冬の味覚といえば、牡蠣。
それは間違いありませんが、実は、春の味覚でもあることをご存知でしょうか。
冬場はもちろんのこと、「春こそ、牡蠣でもてなしたい」という料理⼈はたくさんいます。
この美味しさを、知らないままではもったいない。
知ればきっと、うま味にハマる。
冬から春へと季節によって表情を変えていく、牡蠣の魅⼒をご紹介します。
⾝⼊りがよくなるのは⽔温がぐっと下がってから
牡蠣の水揚げの解禁日は、地域によって異なりますが、例年は10月あたりから市場に出回っています。
待ってました!とばかりに、走りのものを味わう楽しみもありますね。
それはそれで、ひとつの食文化ですが、牡蠣は海水の温度が下がるにつれて、身入りがどんどんよくなります。
エサとなる植物プランクトンをしっかり食べて成長し、身が締まってくるのです。
育った海域やその年の天候にもよりますが、おすすめの時期は寒さが増してくるころです。
12月、1月、2月の牡蠣は、ご自宅で召しあがっても、お歳暮やクリスマス、お年賀などの贈りものにしても、きっと喜んでいただけるでしょう。
産卵期を控えた「春牡蠣」はうま味成分がた~っぷり
冬が終わると、牡蠣のシーズンも終わると思っていませんか?
いえいえ。春までずっと、牡蠣は海の幸の主役です。
3月から5月ごろまで水揚げされるものを「春牡蠣」と呼びます。
この時期の牡蠣は、夏の産卵期を控えて栄養分をたっぷりと蓄えています。
なかでも、うま味成分のグリコーゲンとアミノ酸の総量は春に増えると言われています。
グリコーゲンは、人間がカラダを動かすためのエネルギーの素になる成分。
アミノ酸は、人間のカラダをつくるために必要なタンパク質を構成する成分です。
自然も、人も、活動的になる春。
桜が咲くころに、うま味たっぷりの牡蠣料理でお花見パーティもいいですね。
春まで身が締まっている瀬戸内海・三津湾の牡蠣
「春牡蠣」は、大きいけれど身がゆるんでいる。
そんな心配など吹き飛ばすような牡蠣が、瀬戸内海の三津湾で育っています。
三津湾は、採取した牡蠣をそのまま生食用として出荷できる「指定海域」に認定されており、広島県のなかでも、ひときわ清浄な水質と塩分濃度の高さが特徴です。
そのため、この海で育つ牡蠣は、うま味がぎっしり詰まった春牡蠣も、身がゆるむことなく引き締まったまま。
弾力のある食感を楽しむことができます。
冬には冬の、春には春の、牡蠣本来の美味しさが味わえる。
三津湾の牡蠣は、これまでの牡蠣のイメージを大きく更新してくれるかもしれません。
まとめ
牡蠣は冬の味覚。
もちろんそれも間違っていませんが、春にも冬とはまた違った、うま味成分た〜っぷりの美味しい牡蠣を楽しむことができます。
市場ではめったに出回らない貴重な春牡蠣ですので、もし手に入ったら存分にその美味しさを楽しんでくださいね。
もちろん矢野水産では、3〜5月のシーズンになれば、春牡蠣を取り扱っています。
うま味成分たっぷりの春牡蠣を食べたい!そんなご要望にもお応えいたします。
▼矢野水産オンラインストアはこちら